家族で暮らすのに向いている猫 日本で人気の猫種と、選ぶときに見るところ

ひざの上にすわる灰色のキジトラ猫の頭を、やさしくなでている手

猫を迎えるとき、見た目で選びたくなります。けれど長く一緒に暮らすなら、ご家族の人数や住まい、毎日どれだけ手をかけられるかのほうが大事です。日本で実際に多く飼われている猫を手がかりに、選ぶときに見るところをまとめました。

日本で多く迎えられている猫

アニコム損保が、2025年2月から2026年1月までにペット保険へ新しく加入した0歳の猫54,764頭を数えた結果です。日本の猫全体の統計ではありませんが、いま迎えられている猫の傾向が分かります。

順位猫種割合
1スコティッシュ・フォールド13.7%
2混血猫(いわゆるミックス)11.2%
3マンチカン10.1%
4ラグドール10.1%
5ミヌエット9.4%

日本では「混血猫」が2番目に多い

上の表のとおり、混血猫が2番目です。いわゆる雑種、保護猫として迎えられる子の多くもここに入ります。

混血猫は、特定の猫種にかたよった体のつくりを受け継ぎにくい、という利点があります。性格は一頭ずつ違うので「この種類だからこう」とは言えませんが、逆に言えば、譲渡会や保護団体ではその子の性格を見てから迎えられます。

子猫から育てたいか、性格が分かっている成猫がよいか。ここは好みが分かれるところです。小さなお子さんがいるご家庭では、性格が落ち着いている成猫のほうが暮らしやすいこともあります。

住まいから考える

日本の猫は、ほとんどが完全室内飼いです。集合住宅なら、広さと音のことを先に考えておくと失敗がありません。

よく鳴く猫は、壁の薄い住まいだと気をつかいます。シャム系の猫はおしゃべりで、ごはんの前などによく鳴きます。反対に、ラグドールやブリティッシュ・ショートヘアは静かな子が多いです。

大きくなる猫もいます。メインクーンは4.5〜11kgほどになり、ラグドールも4.5〜9kgまで育ちます。トイレも爪とぎも、大きいものが要ります。

上下に動ける場所さえあれば、広さそのものはあまり問題になりません。キャットタワーや棚の上など、高いところに居場所を作ってあげてください。

手入れにかけられる時間から考える

ここを甘く見ると、あとがつらくなります。

毎日のブラッシングが要る猫:ペルシャやヒマラヤンのような長毛種です。一日さぼると毛が玉になり、ほどくのに猫も人も苦労します。鼻がつぶれた顔立ちの猫は、目のまわりを拭いてあげることも必要です。

週に1回で足りる猫:アメリカン・ショートヘアやブリティッシュ・ショートヘアなど、短毛で毛が詰まっている猫です。はじめて猫と暮らすご家族に向いています。

ラグドールやバーマンは長毛に見えますが、下毛が少ないぶん、ペルシャほど手はかかりません。

小さなお子さんがいるご家庭で

猫を迎える前に、お子さんへの接し方を先に決めておいてください。抱き上げない、寝ているときは触らない、しっぽをつかまない。猫の側の「いやだ」を尊重できると、そのあとの関係がうまくいきます。

おだやかな性格で知られるのは、ラグドール、ブリティッシュ・ショートヘア、バーマンあたりです。ただし、同じ猫種でも一頭ずつ違います。猫種は目安にしかなりません。

猫が逃げ込める場所を、必ず1か所つくってください。お子さんが入れない高い棚の上や、静かな部屋の隅などです。逃げ場がある猫は、かえって人に慣れやすくなります。

迎える前に、体のことも調べておく

人気のある猫種には、その猫種ならではの体の特徴を持つ子がいます。

たとえばスコティッシュ・フォールドの折れた耳や、マンチカンの短い足は、骨や軟骨のつくりに関わるものとして知られています。鼻がつぶれた猫(ペルシャ、ヒマラヤンなど)は、呼吸がしにくいことがあります。

これは「飼ってはいけない」という話ではありません。知ったうえで迎えれば、気をつけて見てあげられます。迎える前に、その猫種についてかかりつけになる予定の獣医師に聞いておくのがいちばん確実です。

どの猫でも、ごはんは変わります

猫種によってフードを変える必要は、基本的にありません。見るのは年齢と暮らし方です。

子猫には子猫用、成猫には成猫用。完全室内飼いの猫は運動量が少ないので、室内猫向けのフードが合います。

迎えた直後は、それまで食べていたフードをしばらく続けてください。環境が変わるだけで猫には大きな負担です。フードを変えるのは、新しい家に慣れてから、1週間ほどかけて少しずつにしてください。

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